亜人間都市
ワークショップ「関係性をひねる」
2017年12月17日
関係性について考えたい。
公演をやるから集まって、公演が終わったらハイ解散、という風にして作られる演劇は多い。プロデュース形式とも呼ばれるそうした作り方における、その場限りの関係性、ジャンクな関係性と言ってもいいけれど、それが力を持っていた時代は確かにあって、でもいまや終わった……とまでは言わないまでも、お互いを消費し合うだけの関係性に対する疲れが見えてきた。
しかしじゃあ継続的な関係性を作ろうか、劇団でも作るか、という風にはいかなくて、「一緒に劇団やりませんか」みたいな言葉の持つ気恥ずかしさ、あるいは重さをどうしようもない。それを嫌ってプロデュース形式での作り方が主流になったのだから、今更それ以前に戻ることもできない。
大地に根を張るような強さはもはやなくて、しかしふわふわと浮いてどこにも辿り着けないことの虚しさにはもう耐えられない。ならせめて、浮き足立つような、爪先立つみたいに地に足をつけられたらいいなと思う。そんな関係性を模索したい。
これは演劇に限った話ではなくて、やはり今という時代における「関係性」の問題だと思う。例えば日本は未婚率がどんどん上昇していて、どんどん結婚できなくなっているし今や積極的に結婚したいとも思えないけれど、でもこのまま一生一人でいいとも思えない、というような。だからこれを演劇に限った話としては考えたくないけれど、演劇は人と人との関係性を考えるツールとして優秀なので、このことを演劇において考えたい。
関係性を「作る」でもなく「壊す」でもなく、じゃあ「ひねる」くらいの距離感で、関係性をひねるワークショップです。よろしくお願いします。
ワークショップ「関係性をひねる」
▼日程
12月17日(日)
前半 13:00~16:30 後半 17:00~21:30
(前半・後半の両回ともに参加いただいても構いません。)
▼会場
早稲田小劇場どらま館
▼募集対象
年齢・性別・経験など不問
関係性について考えたい方、上記問題意識に共感・意見のある方など
▼参加費
無料
▼WS内容
簡単なワークショップ、各々の問題意識の共有
実験・ショーイングなど、参加者の意向に応じて柔軟に行う
▼応募方法
下記フォームよりご応募ください
>> https://goo.gl/forms/MTj4mR4SSgU7k28i2